この番組が生まれて35年半、来年一月で37年目に入る。 今回のHPは8月に行われた札幌での収録を、番組が始まる前から終わって打ち上げまでを、 「新婚さんいらっしゃい! 舞台裏 全て見せますおどろきの爆笑収録。 長寿番組の秘密が今あかされる!」と題して紹介します。 なんだかスペシャル番組のタイトルのようになりましたが、 なぜあんなに番組のタイトルが長いのか、 たぶん新聞のラジオ・テレビ欄の字数を埋める関係からなんでしょうね。 なにはともあれ、私のライフワークともなりました「新婚さんいらっしゃい!」 まずは、収録の日の朝から見て頂きましょう。 |
札幌のホテルで迎えた朝。 朝9時から、メイクさんスタイリストさんにホテルの一室で、ロケに出かける用意をして頂きます。 地方収録の日は、朝9時から、夜中まで、長い1日となるのです。 |
まだ眠そうな私、前にあるのは小さな鏡。 テレビ局のメイク室じゃないから、大きな鏡はありません。 前の小さな鏡を見ながらメイクの野村さんが手際よく仕上げてゆきます。 後ろ向きがスタイリストの桐藤さん。 もう私の番組を手がけてお二人とも30年近い。 と思いますが・・・そんなでもなかったかも。 とにかくお二人は大ベテラン。私のことを隅から隅までご存じ。 こちらも安心して任せております。 こちらの素顔を知っている二人。 野村さんは薄くなり始めている私の髪を、どうすればごまかせるか考えながら、見事に仕上げてくれます。 桐藤さんは、ポッコリでたお腹を隠して スマートに見えるようにしてくれます。 ですから、メイクさん、スタイリストさんは気に入った人でなければ困ります。 いわばお二人は「桂三枝専属」 もちろん他の方のも手がけておられますが、私はこのお二人にお願いすることが多いということ。 後にかけてあるのがロケに着ていく服。 私は、自分であまりどんな服を持っているか知らないので この人が管理してくれております。 |
最初のロケ地は羊ヶ丘展望台。 写真はクラーク博士。これは私が写した写真。 絵ハガキみたいやなぁ・・・。 「少年よ、大阪はあちらだ」 といっているところ。 じゃなくて、「少年よ大志を抱け」。 それをロケでいろんな事を言う という撮影。 何回か撮り直し、その都度ギャグを変えないといけないので大変。 「少年よ、これが人差し指だ」 なんて。 この銅像の前でジンギスカンが用意されていた。 公園に放たれている羊がイヤな顔をして見ていた。 |
それはそうだろうな。 いつかあんな風に食べられるかなと思うといい気はしないと思う。 コメント合わせをしているところ。 山瀬さんはセリフ覚えが抜群。 だから、こちらは楽出来ていい。 ほとんど間違えないまみちゃん。 それにしても、このロケで焼いていた肉はまったく食べる時間なしだったけれど、 誰が食べたのかなぁ??? 美味しそうだった。 食べたかった。 ちょっと、臭みがあるけれど、マトンはやわらかくておいしい。 バタバタっと撮影して次のロケ地に。 というのも、この時期、北海道は一番いい季節。 観光客だらけ。ですからサッとやらないといけないのであわただしい。 |
次に行ったのが市場のロケ。 市場は、カニ、ホタテ、ウニをはじめ 北海道の海の幸だらけ。 ここはコメントなしの歩きのシーン。 ただ、ブラブラとあちこち言われるままに歩くだけ。 喋ってることはオンエアーされないので適当なことを話している。 「このあいだの試してガッテンでやってたけど、寒天て体に本当に良いの?」 なんて言いながら歩いている。 考えたら、アホみたいな仕事。 普通は目的地に向かって歩くのだが、 言われるままに歩く。 同じところを何度も歩くことも。 でも、テレビに映ると、いかにも市場にカニを買いに来て歩いているように写るから不思議。 ただ言われるままに歩いているだけ。 |
カニを網ですくった。 結構重い。 カニは観念しているのか暴れない。 気の毒なカニ。 「テレビに映るカニー?」 そんなことは言わないだろうけど、 それにしても、沢山の海産物。 結構なお値段の毛ガニにタラバガニ。 観光客が買っていくんでしょうね。 どれぐらい売れるのか分からないけど、 大阪に帰る人がここで生きたカニを買うとは思えないんだけど、 どうなんだろう? このカニには生き抜いて欲しいとも思うけど。 |
次に向かったのは 札幌の市民の憩いの場所 大通り公園。 ここで「雪まつり」や 「よさこいソーランまつり」が行われる。 |
これは去年参加した「よさこいソーラン」の写真 この公園は 何度も来た場所。 冬の札幌も良いが、やはり北海道の夏は最高。 さすがに、この季節の札幌は人が多い。 日本で一番花の多い公園ではないでしょうか? とにかく、公園のあちらこちらで咲き乱れているって感じ。 公園の中にはいろんなお店が出ている。 ソフトクリーム屋さんやトウモロコシ屋さん。 |
トウモロコシを食べるカット。 でも食べると 歯を磨かないと、次の撮影の時に 歯にトウモロコシが挟まっていたんではいけないから、 でも近くに歯みがきするところはないし、 そこは落語家 食べるマネは得意中の得意。 これはマネ。 でも、まみちゃんは食べていた。 遠足で来ている子供達も多かったが 後の子供達のお弁当は美味しそうだった。 撮影の合間にのぞいて 「そのおかずくれる?」 と冗談で言ったら 「どうぞ」 と気前の良い子がいた。 もちろん貰わなかったが、あの子はいい大人になりそう。 |
公園のロケ終わりで昼食。 メニューは 海鮮ちらし丼。 これはなかなか「美味しゅうございました」。 後ろ姿はまみさん。 お箸で挟んだサーモンは特に美味しかった。 何種類あったのか? さすがは本場北海道の海鮮ちらし丼 力の入りようが違う。 話は違うが、千歳空港の3階にあるお店の 「まかない丼」は安くて美味しいそうだ。 今度食べよう。 今回 私が写っている写真は全て弟子の三金の写したもの。 三金は番組の前説をやっているので こうしたロケにも同行する。 |
こんな感じでロケスタッフと食事。 私の向かいは藤田プロデューサー。 まみさんの後は菊池デスク。 番組のディレクターはすでに会場入りしていてここにはいない。 全スタッフは100人近い。 しかしロケはこんな感じ。 食事は本当に美味しかったが 食後ゆっくりするまもなく 再びロケに。 |
札幌の新名所、 なんと言ったかなぁ。 ゴミの山を芝生の山にして まん中に噴水を作った場所。 この作品は「イサム・ノグチ」さんのものらしい。 それは良く覚えている。 場所の名前はなかなか覚えられない。 そうそう、モエレ沼公園でした。 この噴水がとんでもなく高く吹き上がる。 |
まみさんの後ろ姿が見える右横、 違う人でかぶっているけれど、私も噴水を見上げている。 噴水の上がる時間になると 周りを沢山の人が取り巻く。 そして噴水の中が水で埋まり 海のように波が出来て、うねるようになる仕掛け。 音楽がついていても良かったのかなぁ と思ったが 最後まで見たかったのに 途中で 「移動します」。 だいたいロケは 「移動します」 の声が優先。 |
そして、山へ登るシーンと降りてくるシーン。 アップと引きの画と 大抵二回撮るので疲れる。 本番に力を蓄えておかないといけないし。 この、山が結構大きな山。 この山の下にいろんなゴミが眠っているらしいのです。 このロケの後は 動物たちがいる公園(サッポロさとらんど)のロケ。 |
この写真は私が写した。 羊年生まれの私はこの羊が気に入って 写真を撮りまくったが なかなかうまく顔を向けてくれなかった。 |
こんなのばかりだった。 かわいい目が見たいのに 丁度この柵が邪魔して、見えにくい。 上の柵は入らないと思うのだが、それでは羊を捕まえるのが大変らしい。 ちょっと羊の毛が汚れていたけど あまり、しつこく羊に話しかけていると逃げていった。 |
なかなかこっちへ来てくれない。 あきらめて、次の撮影に。 羊の後は馬に乗るシーン 最近は馬にもなれた。 福島県では武将に扮していやというほど馬に乗ったから。 |
馬は賢い動物で 「こいつは初心者」だと思うと、いたずらをしたりするらしい。 だから乗る時から、 俺はJRAの騎手だ と言ってまたがった。 本当は一人で乗りたかったけれど 二人引き。 どうやら数歩、歩いただけで 「騎手ではない」 と分かったみたい。 時々止まる素振りを見せた。 いやだったんだろうな。 つくづく競馬の騎手はすごいと思う。 あんなスピードで馬ゴミの中を走るんだから。 やはり私はこれがお似合い。 まみちゃんは柵の外で手を振るだけ そのシーンの方が長かった。 淋しい・・・・。 |
ロケを終えて、収録の会場・札幌市教育文化会館へ。 楽屋には花がテレビ局から入れられていた。 やはり楽屋に花があるとないとではえらい違い。 心のやすらぎ方が違う。 そして、テレビ局がいろいろ気をつかって下さって、 私の楽屋にはいろんな気遣いがあふれていた。 |
まず、カウンターには各紙新聞に宝塚関係の本が よほど宝塚が好きだと思われているようだ。 もちろん好きだが。 |
そして楽屋の隅にはベッドが 本番まで少し休めるように このベッドも大阪からいつも運んでくるそうだ。 |
そして好きなおもちが テーブルの上に、これは全て三金に食べられた。 海鮮ちらしを食べ過ぎて 食べられなかった。残念! 楽屋でゆっくりしている頃 舞台では本番に向けて着々と準備が進んでいた。 |
このセットを北海道まで運ぶんですから大変。 |
この椅子も出番を待っていた。 この写真の撮影は三金。 私は楽屋にいたから、彼がいろいろ撮ってくれた。 |
セットを手直しするのは 国島美術スタッフ。 沢山のスタッフが本番に向けて働いている |
開場が始まった。 |
沢山の人が詰めかける。 ロビーから会場の中に入ってゆく。 いよいよ 私の出番。 |
控え室にフロアディレクターが呼びに来る。 それにしても派手な名札。 2本撮りの始まり。 |
私はその頃すっかり本番の用意が出来上がっていた。 |
そして本番。 2本撮りは結構疲れるが 全力投球。 そうでないといろいろ準備したスタッフに悪い。 4組の新婚さんが番組を盛り上げてくれた。 その様子はテレビでどうぞ そして、収録時間、ほぼ3時間。ようやく終わった。 |
この日出場した夫婦と記念写真を撮って やっと、すべて、終わった。 |
そして、夜10時半頃から打ち上げが始まる。 でも撤収作業が残っているスタッフはまだ来ない。 全員揃うのは夜中の一時過ぎ それまでとりあえず食事会が始まる。 |
これが噂のスープカレー。 打ち上げのお店の近くのお店から取り寄せて下さった。 藤田プロデューサーが指示。 なかなか、気がつく人 「笑いの金メダル」も担当している。 打ち上げのお店は北海道料理。 |
これが八角のお刺身。 恐い顔をしていたがおいしかった。 深夜に及んで やっと終わった。 |
最後に馬越マネージャー |
「みなさん、私は今『デスノート』の漫画にはまっています。三枝が読んで面白いからとすすめられました。堅い本から漫画まで、三枝の読書の幅ってすごいんです。週刊誌も堅いものから女性誌からエッチなものまで、でも、袋とじは開いてみてない感じです。いろんなものからネタを拾っているのだなぁって思います。最近『生まれ変わり』って落語を舞台でかけておりますが、これがなかなか面白いのです。是非みてくださいね。ところで三枝がストーリーに感心していたこの漫画、これから先一体どうなるんでしょうね?」 |