今まで落語と言えば、古典落語、新作落語、枝雀さんの作られたSR落語など
いろんな名称がありますが、総てこれらは新しい呼び方で昔は落語、落とし噺、
もしくは噺、などと呼ばれ、過去の古い落語に対して戦後の金語楼師匠の
新しい落語との線引きで、新作、古典と呼ばれるようになったのに過ぎないのです。


本来落語家が演じるものは皆落語と言うべきで300年の歴史の中で大きく変わっているところありません。


一人で演じる面白い話。このことは一貫して貫かれて来たと思います。


創作落語もたまたまもう少し分かりやすい、古典とは違う話を作ろうとしただけの話で、スタイルそのものは古典をベースにしていますし、これとてこの激しい時代の流れの中にすぐに古色蒼然とするのだろうと考えられます。


ただこの新しい次の世紀に向けて、昭和、平成の古典を作りたいと言う動きの中の落語に対して、「創作落語」と名付けられたものです。


創作落語が残るか残らないかそれは誰も分かりません。


ただ300年の歴史の中で常に落語家が大衆に受け入れられる話をと、努力してたくさん創ってきたから今日落語家が存在し落語と言う芸がある、と言う事実、これは誰にも否定できません。


ただ新しいものは古いものに対して当然熟成度が違う訳ですから、何時の時代も専門家の評価は受けにくいものですが、ただ大衆が支えてきたと言う事実は否めません。


落語はどうなるのか、それは全く分かりませんが、誰かが新しい落語を創り続けないといけないことは明らかなのです。
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 □桂三枝の創作落語全リスト
  タイトル 制作
1 アイスクリン屋 1964年7月
2 恋の代役  1964年7月
3 アルバイト怪談 1965年8月
4 コマーシャル・タレント入門  1968年9月
5 音楽風呂 1968年1月
6 寒稽古 1968年1月
7 ミュージカル・ドクター 1968年11月
8 Ah!熱戦甲子園 1972年7月
9 幽霊アパート 1972年8月
10 深夜タクシー 1972年9月
11 最終電車 1972年12月
12 教育狂騒曲 1974年6月
13 ビアガーデンはアレやコレやDE泡だらけ 1974年8月
14 なぞなぞタクシー 1975年5月
15 ホステス改造論 1975年6月
16 失恋ロードショウ  1975年9月
17 新婚アマアマ時代 1976年4月
18 待合せ 1976年6月
19 にぎやか寿司 1978年9月
20 幽霊タクシー 1978年11月
21 ブルーな日々 1979年7月
22 生中継・源平 1980年6月
23 現代テレビ事情「窓」 1980年12月
24 仁義なき校争 1981年3月
25 新世界 1981年5月
26 ご対面は涙、涙のポタージュスープ 1981年7月
27 セクシーピン句 1981年8月
28 大相撲復活の日 1981年1月
29 またも華々しき華燭の典 1981年11月
30 作文 1982年1月
31 夢・まぼろし 1982年3月
32 ケンタッキー・ブライドチキン 1982年5月
33 何考えとんねん 1982年5月
34 真心サービスおじんタクシー 1982年9月
35 HOW TO プレイボーイ 1982年9月
36 ゴルフ夜明け前 1982年11月
37 蒸発 1982年11月
38 熱援時代 1982年12月
39 効果音の効果は効果的だったかどうか 1983年3月
40 医ー家族 1983年5月
41 恐怖の怪談社 1983年7月
42 イキイキため息 1983年8月
43 エレクトロニクス・ハウジング 1983年11月
44 お忘れもの承り所 1983年12月
45 仲良くやろう雀 1984年1月
46 花ぐもり─青春忠臣蔵三平篇 1984年3月
47 お父さんがビデオカメラを買った日 1984年6月
48 結婚のノススメ 1984年9月
49 救急結婚相談所 1984年11月
50 父よあなたは辛かった 1984年12月
51 1985年1月
52 めざめよ芸術に 1985年2月
53 自白 1985年3月
54 君よモーツアルトを聴け 1985年5月
55 奈良の大仏さん 1985年6月
56 スキヤキ 1985年9月
57 あした元気になあれ 1985年12月
58 焼酎はいらんかねぇ 1985年12月
59 ワニ 1986年1月
60 嗚呼、懐かしの歌がよみがへる 1986年5月
61 遊びじゃないのよ父さんは 1986年6月
62 ソ、ソラ、空、空、空恐ろしい! 1986年6月
63 供養供養しましょう 1986年8月
64 大阪レジスタンス 1986年1月
65 こんな生き方老齢化(小佐田定雄 脚色) 1986年12月
66 烏(からす) 1987年1月
67 くもんもん式学習塾 1987年3月
68 タケやん、あれがパリの灯だ 1987年5月
69 ブルースが友達 1987年8月
70 ダンシング・ドクター(小佐田定雄 脚色) 1987年12月
71 若年寄天下御免   1988年5月
72 穴バーにて 1988年11月
73 アメリカ人が家にやって来た(小佐田定雄 脚色) 1988年12月
74 一杯のかけそば(栗良平原作/小佐田定雄 脚色) 1989年8月
75 涙をこらえてカラオケを 1989年12月
76 1990年6月
77 世代 1990年8月
78 主夫と生活 1990年1月
79 野茂英雄物語─平成巌流島の決投 1990年12月
80 僕達ヒローキッズ 1990年12月
81 オグリキャップ物語─風の音が聞こえる 1990年12月
82 1991年6月
83 欠席なんてもったいない、楽しい僕らのハイスクール 1991年12月
84 大相撲夢甚句 1992年3月
85 お母さんといっしょ 1992年12月
86 悲しみよありがとう 1993年4月
87 真珠王御木本幸吉伝─夢 いちもんめ 1993年7月
88 言葉は忘却のかなたへ 1993年7月
89 コテコテ劇場『男の花道』 1993年1月
90 STUDYしまっせ大阪弁 1993年12月
91 花嫁御寮 1994年1月
92 桃太郎で眠れなかった子供のために 1994年4月
93 コテベタ大阪弁講座 1994年6月
94 行員ヤンママの如し 1994年12月
95 別れても・・・ 1995年3月
96 神様の御臨終(逢坂まひょ 原作) 1995年6月
97 立候補(逢坂まひょ 脚色) 1995年7月
98 青い瞳をした会長さん(逢坂まひょ 脚色) 1995年12月
99 やっさん霊界を行く 1996年2月
100 オムニバス女子高生(逢坂まひょ/儀賀保秀 脚色) 1996年5月
101 湯けむりが目にしみる 1996年5月
102 憧れのカントリーライフ(逢坂まひょ 脚色) 1996年12月
103 暖簾 1997年5月
104 大きい小さい(筵井正弘 原作) 1997年8月
105 平成CHIKAMATSU心中物語 1997年9月
106 シルバー ウエディングベル 1997年12月
107 笑説―宮本武蔵 1998年1月
108 ぼやき酒屋 1998年5月
109 お湯かけ女房(木下文雄 原作) 1998年8月
110 怪談―北病棟31号室 1998年8月
111 ギャンブラー 1998年12月
112 火消防署民営化計画─め組火消しカンパニー 1998年12月
113 失業リストラン 1999年5月
114 人情ラーメン─夢家(永田俊也 原作) 1999年7月
115 お祭り 代官行列 1999年1月
116 悲しい犬やねん 1999年11月
117 ロボ・G  1999年12月
118 川柳家族 2000年1月
119 あぶない理髪師 2000年1月
120 念ずれば花開く 2000年1月
121 マナーを守れ 2000年1月
122 納得いかん 2000年1月
123 おーいキャディさ〜ん 2000年8月
124 考える豚 2000年12月
125 よしもと花の月旅行 2000年12月
126 日本一のコシヒカリ 2001年1月
127 娘の相手 2001年3月
128 花見でいっぱい 2001年4月
129 ヘラクレスの心 2001年5月
130 夏の和尚さん 2001年7月
131 深夜のデパート―岡島警備員の報告 2001年8月
132 初恋 2001年11月
133 主夫の友 2001年12月
134 残りの時間 2002年2月
135 峠の狸レストラン 2002年3月
136 石川や 2002年4月
137 憧れの老コン 2002年6月
138 私がパパよ 2002年7月
139 工場の月 2002年9月
140 必要は発明のおばちゃん 2002年9月
141 東京嫌い 2002年1月
142 年上の女 2002年11月
143 国技・インターナショナル大相撲 2002年12月
144 良心 2002年12月
145 年寄りの冷や球 2003年1月
146 あたしが最強のバスガール 2003年2月
147 結婚の申し込み 2003年2月
148 妻の旅行 2003年3月
149 喜寿ラッパー 2003年3月
150 宿題 2003年4月
151 美しくなりたい 2003年4月
152 にわか易者 2003年5月
153 診察と点滴の間に 2003年6月
154 生まれ変わり 2003年6月
155 背なで老いてる唐獅子牡丹 2003年7月
156 さよなら動物園 2003年7月
157 熊野詣で 2003年7月
158 八咫(やた)ガラス 2003年7月
159 メルチュウ一家 2003年9月
160 オッチョコチョイかボケなのか 2003年1月
161 大阪はええとこだっせ 2003年1月
162 アイドルは早起き 2003年12月
163 美しく青き道頓堀川 2004年3月
164 読書の時間 2004年12月
165 誕生日 2005年8月
166 悲惨な夏(遊びじゃないのよ父さんは 改作) 2005年8月
167 哲は熱いうちに 2005年12月
168 天満の白狗 (再生・元犬) 2006年1月
169 スタートダッシュ(作・清水ゆきの/玉川小学校での口演) 2006年5月
170 我慢の限界 2006年1月
171 鯛 U 2006年1月
172 開国・待ったなし 2006年11月
173 おお!マクラはしゃべり 2006年12月
174 想ひでばらばら 2007年1月
175 狐の恩返し NHKふるさと落語 2007年3月
176 大橋節夫物語―倖せはここに  2007年5月
177 ないしょ話 2007年5月
178 おかんと僕の品定め 2007年6月
179 火消しはロック魂だ? NHKふるさと落語 2007年6月
180 弁慶の力石? NHKふるさと落語 2007年8月
181 鬼退治 NHKふるさと落語 2007年1月
182 サラリーマンペンギン―ガジェゴスの恋 2007年1月
183 梅干し半十郎観音  福知山落語 2007年1月
184 手紙 2007年1月
185 赤とんぼ 2007年11月
186 仏壇選び? NHKふるさと落語 2007年11月
187 じいちゃんポスト 2007年11月
188 合格祈願 2008年1月
189 ふるさと検定? NHKふるさと落語 2008年2月
190 応永15年・若狭騒象奇譚? NHKふるさと落語 2008年3月
191 熱き血汐は波濤を越えて? NHKふるさと落語 2008年4月
192 ピッカピカの一年生 2008年4月
193 正直おせん茶屋? NHKふるさと落語 2008年5月
194 私は放哉になりたい? NHKふるさと落語 2008年6月
195 相部屋 2008年7月
196 雷爺? NHKふるさと落語 2008年8月
197 鮭とボラの日々? NHKふるさと落語 2008年9月
198 温泉旅館 望洋楼一泊? 2008年9月
199 知床・生きものシャリット? NHKふるさと落語 2008年1月
200 雪国? NHKふるさと落語 2008年11月
201 じいちゃんホスト 2009年12月
202 天神祭  繁昌亭台本ダイホン大賞 改作 2009年12月
203 御前筒くらべ  NHKふるさと落語 2009年1月
204 カッパと彦市  NHKふるさと落語 2009年2月
205 やどりき  NHKふるさと落語 2009年3月
206 いぶりがっこ哀歌  NHKふるさと落語 2009年4月
207 生きるべきか死すべきか、それが問題だ ふるさと落語 2009年5月
208 かぼちゃ  NHKふるさと落語  2009年6月
209 知ったかぶり  NHKふるさと落語 2009年7月
210 ハワイの夜  2009年8月
211 引き出物  NHKふるさと落語 2009年9月
212 アルピニスト  NHKふるさと落語 2009年10月
213 警察犬「キャンドル」  NHKふるさと落語 2009年11月
214 有馬の月 2009年11月
215 商活ソフトボール NHKふるさと落語 2009年12月
216 父娘(おやこ)ん活 第二回繁昌亭台本大賞優秀賞「あぁ、オヤ婚」より (作・石山悦子 改作・潤色・桂三枝) 2009年12月
217 空海      NHKふるさと落語  2010年1月
218 仲直り 2010年2月
219 野球の夜明け 2010年7月
220 ニャンマイダブツ 2010年8月
221 家族の絆 2010年11月
222 親父の演歌 2011年1月
223 猫すねちゃった 2011年5月
224 天王寺の母 2011年8月
225 ブラジルは夢の中 2011年12月
226 カ霊ライス 第四回繁昌亭台本大賞 優秀賞(作 石山悦子・改作・潤色 桂三枝) 2012年1月
227 芸者ちどり・27才 2012年5月
 
平成24年5月現在